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8節 外壁用塗膜防水材による改修/4章 外壁改修工事/平成31年版 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)

4.8.1 一般事項

この節は、既存の仕上塗材塗り仕上げ等を改修する場合及びコンクリート打放し仕上げ外壁、モルタル塗り仕上げ外壁、押出成形セメント板外壁、ALCパネル外壁等に外壁用塗膜防水材塗りを行う場合に適用する。

4.8.2 外壁用塗膜防水材仕上げ

(1) 外壁用塗膜防水材仕上げは、4.6.2の(1)から(5)までによる。

(2) 所要量等の確認方法は、単位面積当たりの使用量によることを標準とする。
また、仕上りの程度の確認は、表4.6.1による。

(3) シーリング面に外壁用塗膜防水材仕上げを行う場合は、シーリング材が硬化した後に行うものとし、塗重ね適合性を確認し、必要な処理を行う。
なお、シーリング材を打ち替える場合は、外壁用塗膜防水材の製造所が指定するシーリング材を使用する。

(4) 各種塗料塗りを行う場合は、7章[塗装改修工事]による。

(5) コンクリート面のひび割れ部及び欠損部の処置は、3節による。
なお、表4.2.6で特記した場合のひび割れ部の処置は、下地挙動緩衝材による。

(6) モルタル面のひび割れ部、欠損部及び浮き部の処置は、4節による。
なお、表4.2.6で特記した場合のひび割れ部の処置は、下地挙動緩衝材による。

4.8.3 既存塗膜等の除去、下地処理及び下地調整

(1) 既存塗膜等の除去、下地処理及び下地調整は、4.6.3の(1)から(6)までによる。

(2) モルタル下地の仕上げは、金ごてとする。

(3) ALCパネルの場合は、4.6.3(8)による。

(4) 押出成形セメント板の場合は、4.6.3(9)による。

4.8.4 既存コンクリート打放し仕上げ外壁、既存モルタル塗り仕上げ外壁等の下地調整

既存のコンクリート打放し仕上げ外壁、モルタル塗り仕上げ外壁等に外壁用塗膜防水材塗りを行う場合の下地調整は、次による。
ただし、目地には、外壁用塗膜防水材の製造所が指定するシーリング材を使用する。

(ア) コンクリート面の下地調整は、4.6.4(ア)による。

(イ) モルタル及びプレキャストコンクリート面の下地調整は、4.6.4(イ)による。

(ウ) ALCパネル面の下地調整は、4.6.4(ウ)による。

(エ) 押出成形セメント板面の下地調整は、4.6.4(エ)による。

4.8.5 工法

(1) 材料の練混ぜは、外壁用塗膜防水材の製造所の指定する量の水で均一になるように行う。
ただし、溶剤系のプライマー及び外壁用仕上塗料の場合は、指定量の専用薄め液で均一になるように行う。
また、2液形は、薄める前に主剤と硬化剤を外壁用塗膜防水材の製造所の指定する割合で混ぜ合わせる。
なお、練混ぜ量は、外壁用塗膜防水材の製造所の指定する可使時間内に使い終わる量とする。

(2) プライマーは、だれ及び塗残しのないように均一に塗り付ける。

(3) 下地挙動緩衝材は、幅0.2 mm以上 2.0mm 未満のひび割れ部及びひび割れ部の延長上50mm 以上に50mm程度の幅で0.5kg/m2を端部に段差のないようにはけにより塗り付ける。

(4) 増塗りは、はけ又はローラーにより、防水材塗りに先立ち、あらかじめ 0.5~1.0kg/m2 を端部に段差のないように塗り付ける。
なお、増塗りを行う部位は、プレキャストコンクリート、ALC パネル等の継手目地、建具回り、貫通部回り等の防水上重要な部位、出隅、入隅、目地部等の膜厚が薄くなりやすい部位、開口部回り等のひび割れが発生し易い部位、下地の動きが激しい部位等とする。

(5) 防水材塗りは、所定の厚みが確保できるように、塗付け方法により1~3回塗りとし、だれ、ピンホール及び塗残しのないよう下地を覆うように塗り付ける。
なお、ALC パネル下地の場合、防水材の吹付け前にはローラーで目つぶし塗りする。

(6) 模様材塗りは、仕上げの形状に応じ、外壁用塗膜防水材の製造所の仕様により、見本と同様の模様で均一に仕上がるように、指定する吹付け条件又はローラーを用いて塗り付ける。

(7) 外壁用仕上塗料は、2回塗りとし、色むら、だれ、光沢むら等が生じないように均一に、はけ、ローラー又はスプレーガンにより塗り付ける。

4.8.6 部分改修工法

部分改修工法は、4.8.5 により、プライマー、防水材及び模様材で既存部分との模様合わせを行い、全面にプライマー及び外壁用仕上塗料を塗る。

このページは、国土交通省のWebサイトで公開されている 国土交通省大臣官房官庁営繕部 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)平成31年版 をWebページ化したものです。

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