3.6.1 一般事項
この節は、新設する防水層に屋根用塗膜防水材 (ウレタンゴム系、ゴムアスファルト系) を用いて施工する塗膜防水に適用する。
3.6.2 材料
(1) 主材料
塗膜を形成する材料は、JIS A 6021 (建築用塗膜防水材)の屋根用に基づき、種類はウレタンゴム系高伸長形又はゴムアスファルト系とし、立上り部は立上り用又は共用を用いる。
(2) 絶縁用シート
屋内防水層と保護コンクリートを絶縁する目的で使用する場合、絶縁用シートは、3.3.2(10)によるポリエチレンフィルム又はフラットヤーンクロスとする。
(3) その他の材料
プライマー、層間接着用プライマー、補強布、接着剤、通気緩衝シート、シーリング材、仕上塗料等は、主材料の製造所の指定する製品とする。
3.6.3 種別及び工程
(1) P0X工法及びL4X工法は、次による。
(ア) 新規防水層の種別及び工程は、特記による。
特記がなければ、表3.6.1 により、P0X工法の場合は種別X-1とし、L4X工法の場合は種別X-2 とする。
(イ) 種別X-1 において、脱気装置の種類及び設置数量は、特記による。
特記がなければ、主材料の製造所の仕様による。
(2) P1Y工法及びP2Y工法は、次による。
(ア) 新規防水層の種別及び工程は、表3.6.2による。
(イ) 保護層 (工程4及び工程5) の適用は、特記による。
3.6.4 施工
(1) 防水層の下地は、次による。
(ア) 防水層の下地は、3.2.6による。
(イ) ルーフドレン、和風便器、配管等と防水下地材との取合いは、7節により、防水下地材に応じた適切なシーリング材で措置を講ずる。
(2) プライマー塗りは、下地が十分乾燥した後に清掃を行い、ローラーばけ等を用いて当日の施工範囲をむらなく塗布する。
(3) 下地の補強は、次による。
(ア) コンクリートの打継ぎ箇所及び3.2.6により補修を行った著しいひび割れ箇所は、幅100mm以上の補強布を用いて補強塗りを行う。
ただし、種別X-1における通気緩衝シートの下になる部位については、主材料の製造所の仕様による。
(イ) 出隅及び入隅は、幅100mm以上の補強布を用いて補強塗りを行う。
なお、L4X工法の場合は、補強塗りを省略することができる。
(ウ) ルーフドレン、配管等の取合いは、100mm以上の補強布を用いて補強塗りを行う。
(4) 防水材塗りは、次による。
(ア) 防水材は、主材料の製造所の仕様により、可使時間に見合った量及び方法で練り混ぜる。
(イ) 防水材は、材料に見合った方法で均一に塗り付ける。
なお、種別X-2 又は Y-2の場合の補強布張りは、防水材を塗りながら行う。
(ウ) 塗継ぎの重ね幅は 100mm 以上とし、補強布の重ね幅は50mm以上とする。
(5) (1)から(4)まで以外は、主材料の製造所の仕様による。
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